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2022年7月 2日 (土)

英詩が海外雑誌に掲載!

絵画などのアートと詩との相乗効果をねらうエクフラシス理論を実践する芸術家専門の海外の雑誌The Ekphrastic Reviewに、わたしの英語俳句3部作とその日本語版が掲載されました。

Ekphrastic Challenge Responses: Robert Rauschenberg
https://www.ekphrastic.net/ekphrastic-writing-challenges/ekphrastic-challenge-responses-robert-rauschenberg

今回の課題はロバート・ラウシェンバーグ(Robert Rauschenberg)さんというネオダダの代表的なアーティストの"Factum 1"という作品でした。写真とか絵とかをコラージュした越境的な作品です。

以下が採択された英詩とその日本語訳です。2本の木の写真と鳥のように見える絵から、白居易の「長恨歌」で有名な「比翼連理」を連想し、はかなく終わった愛の日々を追憶するような内容にしました。タイトルの"Everlasting Regret"は「長恨歌」の英訳タイトルです。詩形は、連続する2行が同じ脚韻で、かつ各2行の先頭がLike, Like, We, Weと頭韻を踏み、最後の2行がWe, Likeという形にしています。

"Everlasting Regret" by Toshiji Kawagoe

Like trees entwined branches once we were here,
no doubt our bond of love no one could tear.

Like a couple of male and female birds
with one eye and one wing in other words,

We needed to live together to fly,
our eternal vows nothing could untie.

We never thought our love would slip away
Like an old calendar faded away.

「永遠の悔恨」by 川越敏司

枝を絡ませた2本の木のように、僕たちはここに暮らしていた
二人の愛の絆は誰にもほどけないと疑わずにいた

それぞれ片目と片翼しかない雌と雄の鳥は
つがいでなければ飛べないように

僕たちも二人一緒でないと生きられないはずだった
永遠の愛の誓いを破るものなど何もないはずだった

この色褪せた古いカレンダーのように
僕たちの愛が覚めていくなんて思いもしなかった

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