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2016年5月14日 (土)

ピアノでジャズ!(その6)

 昨日、また頼んでいた本が届いたのでご紹介します。これです。

Phil Degreg著、Jazz Keyboard Harmony : Voicing Method for All Musicians

 これは実に素晴らしい本です。内容は、基本的には、II-V-Iをはじめとするジャズの基本となるコード進行ごとに、すべてのキーでコード・ヴォイシングを練習するための教則本です。

 類書とは違ってこの本の素晴らしいところは、このブログで説明してきた2音ヴォイシングから始めているところです。これなら初心者でもすぐに始められます。

 はじめに左手だけの2音ヴォイシング(shell voicing)を練習します。次に、それを右手でやりつつ左手はベース音を叩く3音ヴォイシング。それから4音。。。という風に、段階的により高度なヴォイシングをマスターしていく仕組みです。

 各段階の最後には、ブルースやリズム・チェンジの練習曲(オリジナル)が5曲ほどあり、同じ5曲を各段階で学んだヴォイシングで練習するということになっています。CDも付属しており、これを使って模範演奏を聴いたり、マイナスワンで練習もできます。至れり尽くせりの内容です。

 きっと、この本を見れば、「なんで今まで誰も、2音ヴォイシングからジャズを教えてくれなかったの? これなら挫折しなかったのに!」と思うに違いありません。

 ということで、このブログを見てきて、2音ヴォイシングでもっと他の曲をやってみたい!という人や、2音ヴォイシングって使えるの?怪しい!と思っている人にはぜひ手に取ってもらいたいです。

 さて、今日の本題はビートルズでジャズ!です。

 今更ながら、というかもっと早くに気が付くべきだったのですが、ビートルズの曲って、ほとんどジャズだよね?というものが結構あります。ビートルズの曲は、ディズニー映画の曲と並んで最もよくジャズにアレンジされるのではないかと思います。

 例えば、現代最高のジャズ・ピアニストの1人であるブラッド・メルドー(Brad Mehldau)のThe Art of the TrioのVol.1にはBlackbirdが収録されていますし、ハービー・ハンコックのThe New StandardにはNorwegian Woodがあります。

 もちろん、こうしたアレンジは他にもたくさんあると思います。しかし、オリジナルの曲自体がもうジャズそのものというのも少なくないのです。まあ、もとはR&Bのコピーから始まったバンドなので、ブルース調の曲があっても少しもおかしくないわけですが。

 例えば、Maxwell's Silver HammerWhen I'm Sixty FourBirthdayといった曲を取り上げてみますと、これらの曲のメロディはブルース・スケールでできています。

 原曲は必ずしもジャズやブルースでよく使われるキーではない場合もあるので少しわかりにくいかもしれませんが、移調してみるとハッキリします。

 といって、自分で移調するのは大変!と思う人もいるでしょう。そこでご紹介するのが以下の本です。

Ray Connolly著、The Beatles Complete - Piano/organ Edition

 この本は、ビートルズ(とジョン・レノン)が1962年から1974年の間に発表した曲がほぼすべて、ピアノ・オルガン用にアレンジされて収められています。ただし、原曲とは違うキーに移調されています。右手では1音か2音、左手は2音で演奏するようにアレンジされています。

 例えば、次のような感じです。

 Maxwell's Silver Hammer D → Eb
 When I'm Sixty Four C → Bb
 Birthday A → Bb

 それで、Maxwell's Silver Hammerでは、左手はストライド奏法で演奏するようになっていますので、いっそうジャズっぽく感じます。全部調べたわけではないのですが、多くの曲がジャズでよく使うキーに移調されているようです。

 また、この楽譜ではほぼすべて2音ヴォイシングになっていますので、ビートルズの曲を通じて、ジャズの2音ヴォイシングを練習できるというわけですね! 中級以上の人には簡単すぎるアレンジ楽譜ですが、お勧めです。

 最後に、いくつか注意をお願いします。

 実は最初、自分でビートルズの曲をジャズっぽくアレンジするためにリードシートを探していたところ、この楽譜のコピーをインターネットで見つけました。たぶん、違法コピーですね。ただ、上記のように、すごくいい楽譜だったので、ちゃんとした本で手に入れたいと考えました。

 PDFにはアレンジャーの名前も出ていませんし、表紙の書名も違ったので、探すのに苦労しました。最終的には、楽譜にオルガンのレジストレーション番号が書いてあったことから、おそらくオルガン向け編曲だと目星をつけて検索して、上記の本にたどり着きました。

 まだ届いていないので100%確かではないのですが、いくつかのネット書店の見本とPDFを見比べて、同じ楽譜だと確信しています。ご心配の方は、わたしが実際に手に入れるまで、手を出すのを控えていただければと思います。

 それから、ここで紹介している本のリンクを以下に示していますが、当該のネット書店では在庫していない場合も多いと思います。ところが、他のネット書店ではふつうに手に入る場合が多いので、以下のリンクはあくまでも参考ということにしてください。

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