フォト
無料ブログはココログ

PVポイント

twitter

« ピアノでジャズ!(その3) | トップページ | ピアノでジャズ!(その5) »

2016年5月 6日 (金)

ピアノでジャズ!(その4)

 みなさんは、GWをいかがお過ごしでしたでしょうか?

 わたしはあまり遠くには出かけず、印象に残っていることといえば、はこだてワインの抽選でたくさんワインをゲットできたことでしょうか? あとは、もっぱら家で溜まったDVDなどを見て過ごしました。

 その1つが「ジョン・コルトレーンの世界」です。実のところ、わたしはそれほどコルトレーンのファンではありませんでした。色々な意味で難しい、というのが原因の1つです。このDVDを見て、なおさらその感を強めることになりました^^;

 ただ、そこでかかっていたImpressionsという曲は覚えました。コルトレーンのCDは「ソウルトレーン」「至上の愛」を含め、5枚ほど持っていたのですが、なぜかImpressionsだけがなかったのです。

 で、この曲ですが、めっちゃ簡単です。キーはCですね。それで、コードはDm7だけです(一度Ebm7に転調しますが、Dm7から半音ずれるだけです)。つまり、CのキーのDドリアン・スケールで演奏されるモード旋法の曲ということになります。要は、アドリブはレの音を中心に白鍵を叩いていればいいということです。

 この曲は、電子ピアノでジャズ・オルガンの音で弾くとサイケデリックな雰囲気が出ますので、ぜひお試しください。

 さて、今日は、ジャズ・ピアノの練習番外編です。これまで、リードシートからすぐに弾ける、なんちゃって奏法を説明してきましたが、アドリブとかをもう少し綺麗に弾くために、ピアの演奏のテクニックを高めるにはどうすればいいか?ということについて書きたいと思います。

 ジャズ・ピアノをやろうという人の多くは、クラシック・ピアノのトレーニングをすでに受けている場合が多いと思います。で、そういう人はハノン、スケール、アルペジオなど、基礎的な練習課題をすでにもっていると思いますので、それを続ければいいと思います。

 一方、ジャズも初めてだけどピアノも初めて、という人はどうすればいいでしょうか? 今日の焦点はこれです。

 すでに過去の記事で触れた中島久恵さんや野呂芳文さんの本は、まさに上記のハノン、スケール、アルペジオをジャズに即した形で練習できるので、それをやるのもいいでしょう。ただ、品切・絶版だったりするので、困りますね。

 これらに代わる本で、まだ手に入る本にはどんなものがあるでしょうか? まず、目につくのは以下の本です。

オスカー・ピーターソンのジャズ・ハノン

 オスカー・ピーターソンの本は、もともと3冊だった本を合本にしたものです。それぞれ予備練習と練習曲の組み合わせになっていて、段階的にジャズ・ピアノのテクニックを学べる本です。ただし、注意が必要な点もあります。練習内容の解説などがあるのは第1部だけで、残りはただ譜面のみです。また、意図的なのか誤植なのかわかりませんが、ところどころ記されている運指が???なところです。かなり無理な運指になっています。最後に、曲にコード名が記されていません。なので、この本は指導する人がそばにいてこそ初めて実力を発揮する本といえるでしょう。

レオ・アルファッシー著、ジャズ・ハノン
レオ・アルファッシー著、ブルース・ハノン

レオ・アルファッシー著、ブギウギ・ハノン

 ジャズ・理論の説明は簡潔ではありますが必要十分にあり、それを読むだけでも勉強になります。説明に沿って練習曲が付いていますが、ハノンというほど簡単(指の練習的)ではありません。曲にはすべてコード名が記されています。指練習よりは曲の練習に近いと思えば、使えると思います。この中では、ブルース・ハノンが一番とっつきやすいと思います。

リー・エヴァンス著、ジャズ96のエチュード

 こちらは、スケール、アルペジオの練習に特化した本です。スケールとアルペジオの練習がピアノのテクニックで最も基本的なものであることは言うまでもないことです。特に初心者にとっては、ジャズで多様される#やbの多い曲に最初とまどいを感じるでしょう。なので、12のキー全調でスケール、アルペジオを練習しておけば安心です! 

 この本では、スケール、アルペジオを長調・短調、そして属七(ドミナント7th)を12のキーで練習します。それぞれの基本的なスケールの提示の後、ジャズ課題というのがあります。それぞれのスケールに応じた8小節程度の練習曲です。最初は、スケールの変奏程度ですが、途中からどんどんジャズらしくなっていきます。ここまで紹介してきた中では、一番のお勧めかもしれません。

 ただ、スケールもアルペジオも初めての人にとっては難しく感じられるかもしれません。スケールやアルペジオの練習はハノンにもありますので、それでまず練習してもいいのですが、以下の本もお勧めです。

根津栄子著、こどものスケール・アルペジオ

 多くの本が、スケールやアルペジオを#やbが少ない順に提示していますが、この本の場合、運指が同じものをグループ化して紹介しています。これがなかなか便利です。

 また、#やbが多い曲は初めて、という人は次の本もお勧めです。

バーナム・ピアノテクニック 全調の練習

 バーナム・ピアノテクニックは、簡単に言えば、ピアノ演奏に必要な様々なテクニック(スケール、アルペジオ、カデンツ、重音、オクターブ、半音階など)を1つひとつに分解して、8小節程度の練習曲にしたものを12曲、1グループにまとめたものです。この1グループを毎日練習するというのが課題です(原題がA dozen a day)。しかも、最初から、クラシックだけでなくポピュラー系のピアノも意識しているような課題になっています。ハノンでは飽きてしまう、という人にはお勧めです。

 ただし、この「全調の練習」は、本家(?)に比べて練習曲的な性格は薄く、むしろ調性の理解に重点があるように思います。なので、本家と併用するのが効果的です。バーナム・ピアノテクニックは全4巻で、段階的にレベルアップしていきます。それで、この「全調の練習」は、レベル的には第2巻と併用するレベルになっています(が、第1巻と併用しても大丈夫です)。

 あと、前に紹介した以下の本も基本的なテクニック練習には向いています(日本語版も出ています)。

Bill Cunliffe著、Jazz Invention for Keyboard

 ここからは練習曲ではなく曲集になります。比較的やさしい曲集を挙げました。基礎練習に飽きたら弾いてみるといいと思います。

チック・コリア著、チルドレンズ・ソングス

 チック・コリアの同名のアルバムの楽譜です。中には難しい曲もありますが、全体的にはわかりやすい楽譜です。がんばれば、ほとんどの曲は弾けるようになると思います。電子ピアノの音で弾くと、いっそうチック・コリアらしくなります。

Thelonious Monk: Easy Piano Solos
Thelonious Monk: Intermediate Piano Solos

 それぞれ初級と中級となっていますが、収録曲が違うだけでレベル的にはほぼ同じです(アレンジャーも同じ人)。セロニアス・モンクの名曲を、比較的やさしく弾けるので、大変重宝しています。ただし、テーマ部分だけです。アドリブはありません。

Thelonious Monk Fake Book

 セロニアス・モンク作曲のほぼ全曲を収録したリード・シートです。一部の曲はピアノ独奏用の2段譜になっています。解説もついて、とてもいい本です。

鈴木まり著、はじめてのガーシュウィン

 ジャズ・スタンダード曲に多く採用されているガーシュウィンの名曲を「ブルグミュラー程度」にアレンジした楽譜です。模範演奏が鈴木まりさんのHPからダウンロードできます。他にも、ガーシュウィンのアレンジ楽譜はありますが、いまのところこれが一番易しいです。

 なお、ガーシュウィン自身によるピアノ・アレンジ「ガーシュウィン・ソングブック」は、全音から出ています。こちらはかなり難しいです。

 他に、前に紹介したキャサリン・ロリンやマーサ・ミアー、ギロックによるジャズ曲集もいいと思います。クラシック・ピアノの教育者によるこれらの楽譜は、典型的なジャズ・フレーズの練習になるだけでなく、運指がちゃんと書いているので、それが勉強になります。

 次回はいよいよバッハについて書きたいと思います。ジャズにとっても重要なので。

« ピアノでジャズ!(その3) | トップページ | ピアノでジャズ!(その5) »

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/526319/63589009

この記事へのトラックバック一覧です: ピアノでジャズ!(その4):

« ピアノでジャズ!(その3) | トップページ | ピアノでジャズ!(その5) »

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック