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ごあいさつ

 北海道函館市の公立大学で教員をしている川越敏司と申します。同姓同名の経済学者がおりますが、それはわたしです。川越達也という料理家がおりますが、縁戚関係はありません。

 2015年1月より、チェス・プロブレムの創作を始めました。The Problemist, Die Schwalbe, StrateGems, Problem Paradise, KoBulChessなどのプロブレム専門誌に作品が掲載されています。

 2018年暮れより、俳句投句を再開しました。漢詩や川柳も少し。

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[受賞歴・掲載歴]

第5回京町川柳大賞「京町川柳賞」受賞

愚陀佛庵インターネット俳句会2014年10月分・秀逸

「父さんのはさみ」(第6回宮城学院ハートフル童話賞、最終選考

「インディアン・ポーカー」(第9回小説現代長編新人賞、第1次選考通過、2次落選

「懲役千年の刑」(第22回小説の虎の穴、佳作

「山の家に住む少女」(第23回ゆきのまち幻想文学賞、予備選考通過、最終選考落選

「ぎこちないハーモニー」(第47回北日本文学賞、第2次選考通過、3次落選

「新しい国への扉」(樹立社ショートショートコンテスト2012、5等星 [2位] )

「インディアン・ポーカー[短編]」(第19回電撃小説大賞、第1次選考通過、2次落選

"Time of departure"(AnotherRealm、2012年4-5月期コンテスト、第3位入賞

「ハンナの夕食」(第5回宮城学院ハートフル童話賞、最終選考

「暗闇の中の光」(第157回コバルト短編小説新人賞、もう一歩の作品

「インディアン・ポーカー[短編]」(第3回創元SF短編賞、第1次選考通過、2次落選

「皮肉な方程式」(第3回創元SF短編賞、第1次選考通過、2次落選

「インディアン・ポーカー[SS]」(『SFマガジン』2011年10月号「リーダーズ・ストーリィ」、作品掲載

「五人のパパ」(『SFマガジン』2011年6月号「リーダーズ・ストーリィ」、選評掲載)

「ロボットの沈黙」(『SFマガジン』2011年6月号「リーダーズ・ストーリィ」、選評掲載)

「水たまり」(『小説現代』2011年5月号「ショートショート・コンテスト」、選考通過、第9席

「老年期の終わり」(『SFマガジン』2011年4月号「リーダーズ・ストーリィ」、選評掲載)

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 投稿記録は以下のウェブページに掲載しています。また、メールでの連絡先もこちらにございます。

http://www.fun.ac.jp/~kawagoe/sakuhin.html

 この記事の次からが最新の記事となっています。英語や古典ギリシア語からの翻訳ショートストーリーなど、様々なお話をお届けしています。そのうちフランス語からの翻訳ストーリーもお届けできると思います。ほとんど備忘録程度ですが、本の紹介も随時行っています。どうぞお楽しみください。

2019年6月 7日 (金)

俳句ポスト365、「よしあきくん一期一会の一句」9位!

夏井いつき先生・選、俳句ポスト365、今回の兼題は「蟇」。

ちょっと扱いが難しい季語だったかと思います。いろいろと試してみたのですが、そのうちの一句が「よしあきくん一期一会の一句」9位に選ばれていました。

声変わり恋に悩みしヒキガエル」 川越雷鳴

ヒキガエルの鳴き声を、声変わりして戸惑う青少年にたとえてみました。

わたし自身の句に付けたコメントは「第二次性徴の始まりと共に男の子は声変わりし、恋愛を意識し始める年ごろか、ときに戸惑います。ヒキガエルはオスだけが鳴くことから、恋に悩むのはやはりオスだけなのかな、と想像しました。」

これに対するよしあきくんのコメントは、「川越雷鳴殿、蟇殿も声変わりでございまするか。蟇殿の恋も拙者の恋も、はてさて、どのようになるのでございましょうか。」

結果発表の集の最初に公表される「よしあきくん一期一会の一句」。実はその位置づけがよくわかっていないのですが、「天・地・人・並」とランク付けされるのとは別に、面白い句、興味深い視点の句などが選ばれているのでしょうか? なんにせよ、こうして選んでいただいて感謝です!

2019年6月 4日 (火)

俳句ポスト365、並選2つ

夏井いつき先生・選、俳句ポスト365。すでに発表されてから少し経ちますが、兼題「桜鯛」と「水鉄砲」のそれぞれでわたしの句が並選に採られていました。ありがとうございます。

 

桜鯛子を太らせて身細る」川越雷鳴

春に桜鯛は産卵のときを迎え、子供に栄養を取られるため痩せてしまい、この時期の桜鯛はあまりおいしくない、という漁師さんの記事をもとに作りました。

 

ロケットも飛ばす勢ひ水鉄砲」川越雷鳴

最近の水鉄砲は、強力なポンプを備えたものがあり、それはもうロケットをも飛ばす勢いで水が出る。そんな様子を描きました。

 

俳句生活、佳作

夏井いつき先生・選、俳句生活。4月の兼題「子供の日」の発表は5月20日にありました。

天・地・人・佳作という順で掲載されています。わたしの句は佳作でした。

 

父帰るまでは終わらぬ子供の日」川越雷鳴

 

2019年4月24日 (水)

漢詩初投稿

以前より、漢詩を創ってみたいと思っておりました。

色々と古今の詩集を買ってみたり、入門書や教科書を読んでみたり。

ずいぶん時間がかかりましたが、この3月に初めて一首できまして、さっそく「漢詩を創ろう」サイトに投稿しました。

 

「漢詩を創ろう」

http://tosando.ptu.jp/

 

「漢詩を創ろう」サイトは、『漢詩を創る、漢詩を愉しむ』(リヨン社)という漢詩のテキストを書かれている鈴木淳次先生が主宰されています。

投稿した漢詩は以下の七言絶句です。先生が丁寧に添削してくださっていますので、詳細はサイトの方をご覧ください。

 

「待春」 川越雷鳴

孤村春暁草初萌
雨後新鶯放数声
野客逍遥幽谷裏
紅霞妖艶一枝横

孤村春暁草初めて萌し
雨後新鶯数声を放つ
野客逍遥す幽谷の裏
紅霞妙艶一枝横たう

(下平声「八康」の押韻)

 

 七言絶句は4句からなり、1,2,4句の末尾の語が同じ韻を踏む必要があります。本作の場合、下平声「八康」の押韻となっています。その他、中国語の四声に対応する、平と仄という語のアクセントの並べ方にも規則があります。こういうと難しそうに聞こえますが、「詩語表」という押韻や平仄、テーマ別に二字、三字の熟語が分類された辞書がありまして、そこから言葉を選んでくることで、詩作はかなり楽になります。

俳句生活、佳作

夏井いつき先生選・俳句生活。3月の兼題「燕」の発表がありました。

https://www.cataloghouse.co.jp/yomimono/haiku/?sid=top_haiku

わたしの句も1つ、佳作にとっていただきました。 

磨かれた靴の上にも燕来る」川越雷鳴

磨きたての靴で新しい人生の第一歩を記す新入生(社員)。その門出を祝うかのように飛来する燕を詠みました。

2019年4月12日 (金)

俳句ポスト365、並選

夏井いつき先生・選、俳句ポスト365。今回のお題は「サイネリア」。

わたしの句も並選に採っていただきました。ありがとうございます。

サイネリア空にふくらむ落下傘」川越雷鳴

難しい季語でした。取り合わせを何にするか、が課題ですね。わたしの場合は、この花の形がパラシュートみたいだという連想で詠んでみました。

2019年4月 6日 (土)

第5回京町川柳大賞「京町川柳賞」受賞!

毎年開催されている京町川柳大賞。今回、第5回に初めて参加してみました。
3句応募して、そのうちの1句が「京町川柳賞」を受賞しました。

受賞の確認の電話が先ほどありまして、以下のサイトの方を見てみたら、すでに受賞作品が公表されていました。第5回のポスター画像に受賞作がまとめられています。

 

第5回京町川柳大賞

u0u0.net/XDLP

 

ちなみに、受賞したわたしの作品は以下です。

化粧前の見知らぬ人と朝ごはん」川越雷鳴

俳句と違って季語もなく、また特にテーマのしばりもなかったので、どういう句にするか、ずいぶん苦心した記憶があります。

とりあえず、ユーモアのある句にしようと思いました。

また、俳句と違って、川柳の賞は賞品が授与されるのがうれしいですね!

 

 

2019年3月29日 (金)

俳句ポスト365、並選

夏井いつき先生選・俳句ポスト365に初めて投稿してみました。

 今回のお題は「柏落葉」。

 枯れた後も、厳しい冬の間、枝にしがみついていた柏の葉も、春には落葉するということ、今回はじめて知りました。老いたる者は去りと、どうしてもそこに悲しい物語を読み込んでしまいがちです。しかし、一方で、枯れてもまだ散らず、という力強さも感じます。 そんな両面のある、広がりのある季語だと思いました

 いくつか送ってみましたが、わたしの句も1つ、並に採っていただきました。

襲名の歳迎えたり柏若葉」川越雷鳴

 春になって若葉が萌え出し、冬を越した柏落葉を散らす。それを代変わりして襲名の歳を迎える子に例えました。

 

2019年3月26日 (火)

ますもとたくや『きゃくほんかのセリフ!』

本書『きゃくほんかのセリフ!』(ガガガ文庫)は、『ゾンビランドサガ』や『けものフレンズ2』の脚本で活躍中のますもとたくやさんのラノベ新シリーズ。

 前作までは「経済系」ということでしたが、今回はタイトルからも明らかなとおり、ご本業の知識や経験を生かしての作品となるようです。

 あらすじは以下の公式のもので尽くされている、という感じがします。

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デビュー作以来、鳴かず飛ばずで、うだつのあがらない脚本家・竹田雲太。
ある日、そんな彼の元に大きな仕事が舞い込んで来る。
だが、その作品はテレビアニメの放送後、何かとトラブル続きな作品の劇場版だった。しかも依頼してきたのは竹田の宿敵とも言える制作会社の極悪プロデューサー。何かあるとは察しつつも、生活のため背に腹はかえられず引き受けることにした竹田。

そんな彼のところに「お兄ちゃんが貸したお金を返せ」という少女が押しかけてくる。彼女は、かつて竹田の相棒だった男の妹である佐江だった。
ただでさえ曰わく付きの作品の脚本を書くことになって大変なのに、騒がしい佐江がやってきてパニックになる竹田。
しかも佐江は、竹田の言う業界で生き残るために必要な「大人の事情」などお構いなしに、視聴者側のストレートな正論でことごとく竹田を論破する。

仕事では振りまわされ、家に帰れば佐江に振りまわされ――。
だが竹田は、佐江のそんな理想論に振りまわされていくうちに、かつて相棒と共に戦っていた頃の情熱を取り戻していく。
厳しい現実に押し潰されながらも夢物語を書き続ける男の、再起と情熱の物語、開幕!!」

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 それで、実際に読んでみた感想ですが、面白いと思います!

 まず、冒頭で、主人公の脚本がとんでもない方向に改作されていく様子からして、読者を引き込んでいきます。

 自分の脚本がそんな風にいじられながらも、お金のためだと割り切る主人公。しかし、やがて彼が脚本家を続ける本当の理由が見えてきます。

 アニメに限らず、作品は多くの人の協力の下で作られていくわけで、そのあたりの「大人の事情」などをほろ苦く描きつつも、純粋な心をもつヒロイン佐江に引きずられるように、亡き親友との約束を果たそうと決意する主人公の姿勢に目が離せません。

 「お仕事系」の作品としては、もう少し脚本の書き方とか「お勉強」的なところを増やした方がよかったのかな?と思うところもありますが、そのあたりは今後、佐江が天才少女脚本家としてデビューしていく中で(とは書いていないけど)披露されていくのかな、と思います。

 本書の何よりの読みどころは、やはり、猿蟹合戦を下敷きにしたアニメ作品の脚本を、原作者側やスタッフからの無茶ぶりな要求に合わせてどのような落としどころにもっていくのか、その試行錯誤のプロセスだと思います。おそらく、この「劇中劇」だけでも1つの作品になりそうなアイディアが含まれており、読者は「一粒で二度おいしい」思いをすることと思います。

 ちなみに、主人公の竹田雲太は人形浄瑠璃(文楽)『仮名手本忠臣蔵』『義経千本桜』などを書いた竹田出雲、ヒロイン門松佐江とその亡き兄、近雄の名前は、同じく浄瑠璃作家の近松門左衛門のもじりになっていますね。絶筆宣言をした作家とか、あの有名人を想起させたり、色々と遊び心もあって楽しいです。

 あえて難を言えば、いまのところ主人公に恋愛の可能性が微塵も見えないというところでしょうか。「お仕事系」なので仕方ないのかもしれませんが、やはり恋愛要素がほしいところですね。

 また、今回はアニメ映画の脚本が舞台になっていますが、一方で主人公は(お金にならない)小劇場の脚本も手掛けており、今後そちら方面の話も見てみたいところです。ちなみに、小劇場を舞台にした作品では、有川浩さんの『シアター!』という名作がすでにあるので、ますもとさんがどういう作品にするのかを見てみたい、という気持ちがありますね。

 毎年たくさんのアニメ作品が作られますが、脚本家になる(続ける)人は非常に少ない、ということで、この作品をきっかけに脚本家になってみようという人が出てくるといいですね(徹夜仕事とか、人間関係とか、大変そうですが)。

 読み終わって、いま無性にカニが食べたいです。

 

俳句道場、入選B

谷村秀格先生選・俳句道場、最終回となる第109回のお題は「蝶」。わたしの句も1つ、入選Bに採っていただきました。短いおつきあいでしたが、勉強させていただきました。

蜜に酔ふ色隠しおり紋白蝶」川越雷鳴

 

2019年3月 6日 (水)

俳句道場、入選B

「俳句道場」2回目の参加。選者は、谷村秀格先生。

第108回のお題「ぶらんこ」。1つ採っていただきました。入選Bです。

ふらここや見知らぬ子らを連れ来たる 川越雷鳴

次回で俳句道場も終了だそうですから、もう少し上にいきたいですね!

現代俳句協会 第215回インターネット俳句会

5年位に前に入会した現代俳句協会のインターネット俳句会に久しぶりに参加してみました。

毎月3句まで投句できて、選者の評のほか、投句者同士の投票があり得票順位が公表されます。

今回わたしが投句した中では、以下の2句に票が入りました。ありがとうございます。この句会では季題は設定されていないので、自分で「踏絵」を設定してみました。

影を踏む子らもためらう絵踏かな     2 点
足指で十字作りて絵踏かな     1 点

2019年2月27日 (水)

俳句道場、入選B

少し思うところがあって、また俳句を始めてみました。

今回初めて参加するのは、広島テレビ「テレビ派」で2週間に一度募集されている「俳句道場」。選者は、谷村秀格先生。

俳句道場

今回の第107回は、お題「受験」でした。

応募総数はわかりませんが、たぶん何千句も投句されているのではないかと推測します。

大賞、入賞、特選A、特選B、入選A、入選Bの順に評価されます。それ以外に、ユニーク(句)欄があります。

今回わたしは4句投句して、1つが入選Bに選ばれました!

笑み交わす君も敵なり大試験」 川越雷鳴

とはいえ、「入選Bは原則、直接表現や思いが(ココロ・出来事)が先行しすぎた句」ということなので、もっと頑張らないといけませんね。

2017年12月 7日 (木)

フルートはじめました!(その2)

 お仕事の合間になんとか時間を見つけて、ロングトーン(ソノリテ)とスケール・アルペジオといった基礎は欠かさずに、毎日フルートの練習を続けています。

 今のところの課題は、高音域をもっとキレイにすばやくスムースに出せるようになることですね。テキストやインターネット上の記事・動画を参考に、アンブシュアをすばやく適切に変化させるとともに、息の量・速度をうまくコントロールできるようにがんばっています。

 曲の方については、ようやく最近、買ったまま放置していたベーレンライターの楽譜を開いてみて、練習するレパートリーを選択しました。それは以下の通りです。

・ヘンデル フルート・ソナタ ハ長調 HWV365 Op.1, No.7
・テレマン 6つのソナタ(フルート二重奏) ト長調 Op.2 TWV40:102
・モーツアルト フルート四重奏曲 ニ長調 KV285
・バッハ フルート・ソナタ ロ短調 BWV1030

 笛吹きの間では有名な曲ばかりですね。おそらく、難易度は上に並べた順番であると思います。面白いことに、これらの曲は、(バッハだけ移調しないといけませんが)音域的にはアルト・リコーダーでも吹けるので、フルートと両方で楽しめますね。

 いま練習しているのは、ヘンデルとモーツアルトです。いまはまだ音を出しているだけ、というレベルです。特に、モーツアルトの第1楽章は高音域をきれいに出す練習として重宝しています。

 フルート単独で演奏していてもいい曲ですが、やはり伴奏があったほうがいいですよね。ということで、色々なテンポでの伴奏が収められたCD付きの楽譜を注文したところです。

 また、ムラマツフルートで制作しているレッスンDVD(テレマンを除く)を注文していて、今日届きました! これを何度も見て、ニコレ先生たちから色々と技を盗もうと思います。

 さて、話は変わりますが、先月末に仕事でパリ・ニースを巡ってきました。お仕事の帰りに、楽譜店に行き、色々と楽譜を仕入れてきました。

 パリには、La Flute de Pan(パンの笛)という有名な店に行きました。オペラ座(ガルニエ宮)の北側、サン・ラザール駅の西側を通るローマ通りをさらに少し北に進むと、店舗が3つあり、そのうちの1つが管弦楽器専門店です。品揃えも充実しており、店員さんも親切です。

 あと、そのすぐ近くにAriosoという店があります。こちらは中古の楽譜も置いてあり、独自ブランドなのか、簡易な製本ですが格安の楽譜(ピース)が売っています。どの版をベースにしたのかもわからないで本格的な使用には耐えませんが、練習用と割り切れば使えます。印字もキレイで、IMSLPからダウンロードした楽譜を印刷しただけ、みたいなものとはさすがに品質は違います。

 それで、そのAriosoでドビュッシーの「シランクス」のピースを買いました。1ユーロ(130円くらい)です。他に、フォーレの「ファンタジー」も買いました(パート譜と伴奏譜のセット、5ユーロ)。

 バロック時代もそうですが、近現代もフランス系の作曲家がフルートの名曲を色々と作曲しています。それで、パリでもニースでも、ホテルに帰ってから調べて、また翌日楽譜屋に立ち寄るということをして、めぼしいもの(吹けそうなもの)を色々と買ってきました。

 まず、ボザです。「イマージュ」が有名ですが、ボザは簡単な曲も色々と作曲しています。今回ニースで購入したのは、「4つの小品 Quatre Pieces Faciles」と「ヴィエール(手回し琴)のエア Air de Vielle」です。ちなみに、ボザはニース生まれの作曲家です。ニースの楽譜店Madrel Musiqueはレパント通りの北側にあります。ここも、新刊の他に中古楽譜を置いています。

 あと、パリに戻って飛行機を待つまでの間に再び楽譜店に行き、リヴィエの「優しい鳥 oiseaux tenders」、オネゲルの「牝山羊の踊り La Danse de la Chevre」、ライネッケの「ウンディーネ」(これはフランス系でもなければ、易しくもないですね)を買いました。

 こうしたフランス系の小品にも、いずれ取り組んでみたいと思います。なお、「シランクス」については、ムラマツフルートのDVDを買って視聴しました。ニコレ先生の指導内容がとても基礎的で示唆に富んでいてとても参考になりました。

2017年11月17日 (金)

フルートはじめました!

 1か月くらい前にフルートを買いまして、フルートの勉強を始めました。

 なぜ、47歳にもなって、いまさらフルートなどを始めたのか? 実をいうと、かなり最近までフルートなど、演奏は愚か、録音を聞くという面でも、全然見向きもしていなかったのに、なぜ?

 その理由を説明すると長くなるのですが、要はバッハの音楽を極めたい、ということに尽きますね。ピアノでも学ぶところが多いのですが、もう少し視野(レパートリー)を広げてみたいということです。

 直接的な契機は、バッハのコラールですね。和声の勉強でバッハの四声コラールを勉強するというのが、パリ音楽院はじめ、本格的に作曲を勉強する人にとっては必須科目ですね。

 まあ、そういう難しいことを言わなくても、バッハの声楽曲でのアリアや合唱に魅力を感じない人はいないと思うのですが、それをピアノだけで演奏すると、ちょっと寂しいかな?と思い始めたのが、最初のきっかけです。

 ちょうど、10月はルターによって宗教改革が始められてから500周年ということで、ルターやカルヴァン詩編歌の楽譜を手に入れました。それで、宗教改革記念礼拝での出し物のために、これをピアノで練習していたのですが、ふとリコーダーで合奏したら面白いんじゃないかと思い始めました。オルガンで演奏するのと似た響きがするのではないか?と思ったのです。それで、妻と娘と3人で試しにリコーダーで合奏してみたら、これがいい感じだったんですね。

 それから、色々な曲をリコーダーで合奏しようと試みるのですが、例えば、ピアノ用の楽譜などを基にすると、リコーダーの音域(2オクターブちょっと)の問題で、そのままでは吹けない。移調しても難しい、ないし、響きがあまりよくない。そこで、フルートの登場です。

 これと並行して、通奏低音の勉強ということがありました。通奏低音というのは、現代的に言えば、和声のバス課題を即興で演奏中に行う技術のことです。楽譜に書かれたバス声部(+記号)に合わせて、鍵盤楽器ないしギターやハープなどの弦楽器で和音を適切につけるという伴奏技術のことです。

 ヘンデルの課題による教本とか、色々と資料を集めて勉強するのですが、やってみると伴奏だけではつまらない。ヴァイオリンとかのメロディの方もやりたいなあ、という気持ちになってきました。

 しかし、ヴァイオリンなどの弦楽器は、ちゃんとしたものはかなり高額ですし、音もでかくて、室内で演奏するには向かない。また、調弦とか色々、音を出す前の段階で大変なことも多く、習いに行かないとものになりにくそうだ。しかし、習いに行く時間的余裕はない。さて困った、というときに、フルートがあるじゃないか!ということになったわけです。フルートは、管楽器の中では比較的音量が小さい方ですし、価格もまともなエントリーモデルでもかなり安い。

 こうした2つの理由がほぼ同時に発生して、フルートを買うことになったんですね。

 しかし、もちろん、いままで管楽器の経験はリコーダー以外にはないので、まずは試しでファイフを買いました。ピッコロの前身にあたる楽器で、子供のフルート入門に使われたりしていますが、マーチングバンドでの演奏など本格的な利用ももちろんあります。

 それで、はじめファイフを吹きながら、同じ運指で1オクターブ上の音はどうやったら出せるんだろう?とか、色々試行錯誤しながらも、なんとか吹けるようになったところで、いよいよフルートを買いました。

 最初に買ったのは、Aulosのフラウト・トラヴェルソAF-1です。これは、モダンピッチのバロック・フルートです。バロック・ピッチのAF-3の方がよかったのですが、リコーダーなどとの合奏を考えたときに、モダンピッチがいいだろうという判断です。

 なぜ、ベーム式モダン・フルートではなくトラヴェルソを買ったのかと言えば、やはりバロック時代の楽器でバロック音楽を吹くのが正攻法だろうということと、モダン・フルートよりも値段が安く、樹脂製なのでメンテナンスしやすいためです。

 トラヴェルソは2オクターブ半の音域があるので、色々と演奏の可能性が広がりましたが、当然のことですが、バロック以降の音楽を演奏する上では音域的に色々と不利な点もあります。下手でも少し吹けるようになると、バロック音楽だけではなく、ドビュッシーとかフォーレとかもやってみたくなるものです。

 ということで、モダン・フルートも買ってしまいました! 最初は、中古でカバードキイのC足部管という一番ポピュラーなものを買いました。それから、新品でリングキイのH足部管を買いました。

 トラヴェルソやリコーダーの場合、管に空いている穴を指で押さえて音程を変えるわけですが、このため、指先に自分の息の圧を感じることができます。ところが、カバードキイでは当然ですが、それが感じられません。まあ、他にも替え指や現代曲の特殊奏法の可能性が広がるといった理由もありますが、リングキイも試してみたいと思ったわけです。

 いまはメインでリングキイのモダン・フルートを使っています。朝に、マルセル・モイーズの「ソノリテについて」やタファネル&ゴーベールに載っているスケールやアルペジオ課題などの基礎練習を30分~1時間くらいして、夕方帰宅後には、もう一度簡単に基礎練習のおさらいをしてから、曲の練習をしています。

 当面は、教会のクリスマス会での出し物用のクリスマス・キャロルの練習です。あとは、適当に好きな曲を吹いたりしています。だいたい、全音から出ている「やさしいフルート曲集」(上・下)から選んでいます。

 あと、割引セールの時に買った、バッハやヘンデル、テレマンやモーツアルトの楽譜は、一部の楽章は吹けそうですが、1曲全体となるとまだまだ道は遠いです。1年後には、(この中では一番難易度が低いとされている)ヘンデルのソナタくらいは吹けるようになりたいですね!

 

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